伸学ゼミナール大井本校は湘光中にピタリと照準を合わせた授業内容。少人数制、演習指導で小学生から大学受験まで責任を持って指導します。

5.理科指導の方針

人間は社会的な存在であることは事実ですが、それ以前に自然的な存在であることを忘れがちです。

ヒトは自然内存在でありながら、自然のルールを逸脱してやまないとても過剰な存在者です。
ヒトは地球上の生物種としては新参者で、わずか数万年前にアフリカで誕生しその後世界各地に分散したと考えられていますが、その誕生のプロセスは依然として謎だらけです。

そもそも45億年前に超新星爆発を契機に太陽系が形成され、原始地球に生命が誕生したのはおよそ38億年前だと考えられています。原子や分子などが、どのように化学進化して「生命」へと質的な飛躍を遂げ、この地球に最初の生命が産声を上げるに至ったのでしょうか。
また、生命が誕生してから30億年の間はこの地球には単細胞生物しか存在せず、6億年前に多細胞生物が爆発的な進化を遂げる時期を迎えますが、何が単細胞生物から多細胞生物進化への引き金を引いたのでしょうか。

伸学ゼミナール大井本校|中学生コース・理科指導の教育方針いろいろ面白いストーリーが発案されていますが、未解明なことが多いのが実情です。
また別の視点で見ると、地球上の生物は1Gの見えざる重力に縛られ、1000hpという濃密な気体環境に抵抗しながら生きる定めにあり、地球大気が進化の途上で酸素濃度20%を恒常的に保ち続けることによって、酸素呼吸で効率よく有機物からエネルギーを取り出せる仕組みを備えるに至りました。

また、地球の内部が熱くかつ自転することで張り巡らされる磁力線のおかげで恐るべき太陽風から保護され、宇宙が急速に膨張しマイナス270度ほどに冷えているために、太陽の核融合エネルギーが太陽から絶妙な軌道にある地球にほどよく降り注ぐことが可能となりました。
このようにヒトが誕生し進化してきた環境は、ありきたりのものとは程遠くかなり特異で複雑な事象の積み重なりの結果であるようです。

理科は、物理・化学・生物・地学といった様々な切り口で、宇宙の誕生から太陽系の発生、原始地球を舞台とした生物と環境の共進化のプロセスを読み解いていきます。これが面白くないわけがありません。

学問する初発にある知的好奇心を強く刺激してくれる分野が理科だと思います。

塾の授業では、知的好奇心を刺激しながら対象について理論的に考えるという観点を重視して進めていきます。